食い意地

食い意地が なせる業かな 大福餅
食い意地が なせる業かな 豚まんじゅう
(ロマンチック)

1日のうち、どれほどの時間を私は食べることに関することで費やしているのだろうか。と思うことがある。晩ご飯のメニューを考える時、もちろん家族のリクエストは随時受け付けているし、家族に「〇〇を食べさせてあげたい」という菩薩的感情より発案される時ももちろんある。が、しかし、多くの場合「今日はあれが食べたいなあ」という至って個人的かつ自己中心的感情から成り立っていることに気が付き、はっとする。なんて母親、なんて嫁なんだい!
というわけで、大福が食べたくなり、まあ最近はネットで調べれば何だってレシピが手に入るもんだから、本当にありがたい便利な世の中になりました。アレックスフィッシュ様で購入した餡子と米粉で作った大福を、日本茶をすすりながら食べることが出来るようになって、私は心の底から嬉しい。豚まんだって今じゃ色んなレシピが載ってる!ありがたや、ありがたや。
日本に住んでいたならば、大福も豚まんも、絶対自分では作らないだろうに、ブルにいたなら仕方ない。基本的に面倒くさがりの私を動かすその力とは、食い意地に他ならない。

ところで私はよく食べ物の夢を見る。食べ物を見るだけではない。食べて、まれに味がするのダ!今までに味わえた感動的なシーンと言えば、
①柔らかい牛肉を、ワサビで食べた夢 
②フルーツの乗ったカスタードクリーム入りのデニッシュパンを食べた夢
この2回だったなあ。。。あの美味しかったこと。今じゃソフィアにも色んなベーカリーが出来てたり、和牛のようにはいかずとも、それなりの牛肉が手に入るようになったけれど、結婚したての頃はまだそういうのは入手困難だったからなあ。ああ、かわいそうな私の脳。食べ物のことでこんなにこき使われていたなんて。

味はなかったけれど、今までに複数回ちくわの夢を見た。ちくわは、どうやってもブルガリアでは入手困難な食材の中の1つであり、私のちくわへの恋情がそうさせるのか、複数回見たのである。しかも1度は、ソフィアにちくわの専門店が出来たとかで、早速にその店へそそくさと足を運ぶ夢であった。ところで、ある日本人の知人(ブル在住者)が、どうもちくわの完成を目指し色んなレシピを研究してくれているそうで、見事成功の暁にはおすそ分けして頂く段取りとなっている。是が非でも成功して下され~☆彡

食べ物に関する夢で、もう一つ忘れられないものがある。
それは父が亡くなって2~3年経った頃かと記憶する。私はどこやら和菓子屋さんかスーパーか、とにかくお店で何かお菓子を買おうとしていた。そしておはぎでも買おうかと思っていた私に、亡くなった父が「なんかあま~いモノが食いたいなあ」と言うのである。じゃあちょうどいいや、おはぎを買おうと私は言い、おはぎを買った夢だった。
久々に父に会えて嬉しかった気持ちもあり、その話を母にしてみると「ええっ?!いやーん、ほんまに?」と、何故か心苦しそうに驚いているではないかいな。まるで心当たりがあるかの様な素振りである。
ところで甘党だった父とは反対に母は辛党で、女子のくせに甘いものはなくてもへっちゃら。ケーキくれるなら酒の方がいい、という人物である。その母が白状した内容はこうである。
【お彼岸や父の命日にお供え物を買うんだけれど、何にしようかな → お父さんおはぎ好きやったな → でも待てよ、私はおはぎなんて食べられない → お父さん甘いものが好きだったけど、お酒も飲んでたし → おはぎとか食べられず捨てるのもったいないし → じゃあいっそ酒ということで → お父さんも飲めるし私もその後飲めるし、みんなハッピー】

こういうわけで、普段からお供え物に対して多少の後ろめたさを母は感じていたのである!私の夢の話を聞いて驚いたものの「あーーー、そっかー、やっぱり」とあっさり罪を認めたのだった。それから母は父の好物だったおはぎや大福をお供えしているようである。良かったね、お父さん。

夢で何かを食べたり味がするという私も、昔ソフィアに住んでいた友人のYさんには勝てないと今でも思っている。私たちはしょっちゅうこんな食べ物の夢の話などしていた。Yさんはある日、夢で美味しいドーナツを食べていたそうな。ガブリっと再びドーナツにかぶりついたその瞬間「痛っ!!!」というご主人の叫び声で目が覚めたという。かぶりついたはずのドーナツは、実は隣で寝ていたご主人の肩だったというから、私は彼女をその日から師匠と呼ばせて頂くことにして現在に至っている。

昨日は、寝る前にブルガリアのネットニュースを読んで、寝た。ニュースには大統領のことやらが載っていたもんだから、単純な私はその後の夢の中でどういうワケか国会議事堂の食堂でうどんを注文していた。ダンナも息子もいる。3人でうどんを待っている間に、我らの隣にブルガリアの大統領が座りにきた。大統領もうどんらしい。うどんが運ばれてきて、「おっ、関西風やな!」と、うどんのスープを見て私は喜び、大統領と言葉を交わしたかどうかは記憶にないが、とにかくそこで目が覚めたのだった。
やっぱり私の脳はかなり食べ物に占領されているらしい。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。