5月24日はキリル文字の日

今日はキリル文字の日であり、そのキリル文字の名の由来となった聖キリルと聖メトディの日であり、また全ての教育者・啓蒙者の日であった!知られざる「ブルガリアってホントはすごかったんだ」の一つに、このキリル文字がある。

キリル文字は広く東ヨーロッパからロシア、モンゴルでまで使用されており、よくロシア文字と言われたりするが、何を隠そう実はこれ発祥の地はブルガリアなのである! 
キリスト正教会の宣教師だったキリルとメトディは、スラブ人に布教するためにグラゴル文字を作り、スラブ語圏において広く使用されるようになったものの、ローマ教会の圧力を受け布教は失敗に終わる。キリルとメトディの死後、クリメントを初めとする弾圧された弟子たちはブルガリア皇帝ボリス1世の庇護を受けて布教を続け、やがて900年前後にグラゴル文字を改良してギリシャ文字に近い新たな文字を開発した。そしてその文字に師の名を冠し、キリル文字と名付けたそうだ!弟子が師匠を宣揚したのだなあ。。。
キリル文字はキリルとメトディに開発されたと勘違いされることも多い(ロシア発祥と勘違いされることは更に多い)が、実際にはこのように彼らの弟子クリメントらによって作られたものなのである。

ブルガリア語には、女性名詞・男性名詞・中性名詞があり、更にそれぞれ複数形がある。また形容詞も、形容する名詞が男・女・中・複かによってそれぞれ語尾が変化する。
また全ての動詞は、①「私」 ②「あなた」 ③「彼・彼女・中性」 ④「私達」 ⑤「あなた達」 ⑥「彼ら」、つまり単数1人称~3人称及び複数1人称~3人称の計6種の変化を伴う。例えば(愛する)という意味の動詞のобичам(オビチャム)は、それぞれ;
①обичам 「私は愛する」
②обичаш 「あなたは愛する」
③обича  「彼(彼女)は愛する」
④обичаме 「私達は愛する」
⑤обичате  「あなた達は愛する」
⑥обичат  「彼らは愛する」
というように変化する。
なので、主語がなくても誰がどうするのかということが、大抵判断できるようになっている。ややこしいけれど、なんと合理的かと思う。
またこれも泣きたくなるほど悩ましい事なのだが、英語でいうところの”the”が、名詞の語尾につき、それらと一体化される。「そのコーヒー」とか「その先生」とか「その部屋」などと特定のものを示したい場合は、中性名詞である「кафе(コーヒー)」の語尾に「-то」を付けて「кафето」になる。さらに複数形になると「кафетата」となる。女性名詞の「стая(部屋)」だと、語尾に「-та」が付き「стаята」に、複数形は「стаите」になる。男の先生、女の先生がいるように、「先生」は「учител(男)」と「учителка(女)」に分けられ、複数の先生は「учители」となる。そして「その男の先生」や「その女の先生」、または「その先生達」と言いたければ、またそれぞれの語尾に「-ят」「-та」「-те」が付くという感じだ。これはブルガリア語独特のものだそうで(マケドニアもそうらしい)、実に泣きたくなる様なルールである。イエーイ(;’∀’)

ちなみに、苗字も語尾が変化するから面白い。
例えばうちのアパートメントの管理人のおいちゃんの苗字はディミトロフさん。おいちゃんの奥さんの苗字はディミトロヴァ(女性形はほとんどが a の発音で終わる)、ご一家はディミトロヴィとなる。イエーイ(;’∀’)

今朝、朝食をとりながら「今日はせっかくのキリル文字の日なので、ひとつ本の一節なんかをディクテーション大会してみようではないか!」と高尚な提案が出されたものの、ひえーと悲鳴を上げて逃げる息子を先頭に、その後それぞれが皆それぞれの趣味に没頭してしまい、結局何の変哲もない日曜日で終わってしまった。意思の弱い家族なのである。

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