ブルガリアの学校では、数学とブルガリア語がどこに行っても最重要視される科目であり、数学的脳を持ち合わせていない私は、つくづくブルガリアの学校に行かずに済んで良かったと思う。残念ながら数学的と言うか、算数的脳をも持ち合わせていない私は、息子の学校の算数を手伝ってあげられることなど、さらさら出来ない。しかも、計算の仕方など、日本のやり方と違うところも多々あるのである。おまけに文章問題となると、まず問題の言わんとすることを理解せねばならないので、もう勘弁してください。
ところで、コンピューターを発明したのは、ジョン・アタナソフというブルガリア人だったという事実はあまり世に知られていないかもしれない。ジョン・アタナソフの父親は13才の時にアメリカに移住していたので、ジョン・アタナソフ自身はアメリカ生まれだけれど、それでもブルガリア人の家庭に生まれたブルガリア人だった。
ジョン・アタナソフとは言わずとも、ブルガリア人は数学に長けている人が圧倒的に多いと私は思っている。数学はと聞かれて、「普通」と答える人の「普通」加減が、非常に高レベルなのだ。世界数学オリンピックなどでも、ブルガリア人の青少年は頻繁に金メダルや銀メダルを獲得している。そしてニュースでは「私達の子供が」金メダルを取って来たよ~ん、とブルガリア中の人々が我が子がメダルを取ってきたかの如く喜ぶのである。
数学が得意な人が多いのが理由なのかどうかは分からないけれど、世界で活躍するプログラマーの数が圧倒的に多いのも、ブルガリアなのだ。
とにかく、うちの息子も数学からは逃れられない。大学まで、この数学とブルガリア語の科目はついて回るのだ。と言うわけで、6年生になり息子は毎週土曜日午後2時から4時まで、マッチョな数学の先生にレッスンを受けるようになった。
ブルガリアでは多くの子供たちが、特に数学のレッスンを受けている。息子が通うことになったマッチョな先生の元にも、毎日多くの子供たちが数学を勉強しに来ている。申し込んだ時には、平日はもう予定がびっしり。空いているのが土曜の午後か日曜の朝ということだった。
脳みそオーバーヒート状態で初の2時間のレッスンを終えた息子はしかし、マッチョ先生を気に入ったようで、面白い計算方法なども教えてもらったと、興奮気味だった。マッチョ先生は、数学の専攻はもちろんのこと、教職課程も有しているだけあって、子供への教え方が上手なのかもしれない。そして彼は空手やその他のマーシャルアーツのトレーニングをしているのだとか。
オーバーヒートした脳みそを冷やそうではないかと、天気も抜群に良いし、近所のユージェンパークに行って散歩しようということになった。この日は日中30℃近くなり、夏に戻ったかのようなお天気で、ユージェンパークは最後の夏日和を楽しもうとする人達でいっぱいだった。

バトミントンをする人、卓球する人、ハンモックを取り付けて昼寝をする人、ベンチでくつろぐ人など様々である!緑が多いユージェンパークはやはり気持ちが良いもんだ。



リキシャと呼ばれる複数人で乗れる自転車も貸し出しされており、私達もこれをレンタルすることにした! しかしまあブルガリア人仕様だもんで、私はペダルまで届くか届かないか微妙なところであったけど。

この日もリスが見られたよーん。かっわいい~(*^-^*)

今日、マッチョ先生から出された宿題をやっていた息子が頭を抱えていた。難しいところがあるのだと言う。私とダンナに聞いてくるので、そのために先生がおるのだからちゃんと土曜日先生に聞くようにと二人で言うと、彼はこう言った。
「北斗の拳のケンシロウみたいな先生に聞くのがこわいよー。ケンシロウに怒られたらどうしようー。こわいよー。こわいよー」
さ、土曜のレッスンが楽しみだね、息子よ。