アフトポル日和

今日は、今まで何度も夏を過ごしてきたアフトポルの中でもとりわけ美しいアフトポルだった。海は朝から夜までほとんど波が立たず、それは静かで穏やかな海だった。

9月に入ったというのにビーチはまだまだ人が多く、今年はやはりコロナの影響で国内の海で過ごす人が多いのだろう。しかしもう9月である!この頃は人も少ないと思って来たのに、この時期にこれだけの人の数というのは、アフトポルの住民の人たちも驚くほどの来客数のようである。

夏を惜しむように(というか思いっきり夏を惜しんでいるのだが)温かい海に入って泳いでいると、イルカが見えた!「あ、イルカ!」とか「あ、あっちあっち!」と口走りながら、イルカが水上に飛び上がってくるのを人々は息を凝らして待っていた。私たちもワクワクしながらイルカを待っていると、私たち人間の期待に応えてくれるように、まるで私たちに贈り物をしてくれるようにジャンプをし始めた!アフトポルの海はかなり遠浅で、結構沖の方まで行ってもまだまだ腰辺りまでの水位であり、なるだけイルカを近くで見たいと思う私たち人間はだんだん沖へと進んでいった。
ジャンプする度に「わー!」と歓声が上がり、泳ぎの速いイルカを目で追いながら老いも若きも子供のように喜んだ。その後イルカは私たちの視界に入る沖合(といってもかなり近い所まで来てくれていた)を何往復かジャンプしながら泳ぎ、私たち人間を喜ばせてくれたのだ!

時にどこかの子供がバシャバシャ大きな音を立てると、どこかのおばちゃんが「うるさい!イルカが驚いたらどうするねん」みたいなことを言い放ち、みんなでイルカを見守ろうとするその姿勢が心地よかった。 
その後一旦はどこかへ行ってしまったイルカは、しばらくすると再びやって来て、今度はより近い所で大きな体を時折ジャンプさせて見せて、またまた私たちを楽しませてくれたのだった!また他のおばちゃんが言っていた。この時期はいつもイルカが沖合に見えるそうである。

水は透き通って魚が沢山泳いでいる。これだけ魚がいたら、そりゃあイルカも来るだろう。イルカにしてみれば単に魚を食べに来ているだけなのだろうけれど、そこはまあ少し話を美化させて頂いて、あれはやっぱりイルカと人間のソーシャルディスタンスを保っての温かい交流だったんだと思うようにした。



 

アフトポル日和」に8件のコメントがあります

      1. chebandgena様
        コメントありがとうございます!
        まだ海外に行ったことはありませんが、是非行ってみたいです!
        手付かずの自然、素敵なんでしょうね〜!

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      2. 手つかずと言えば響きがいいんですけれど、もしかしたら、ほったらかし~というのだったりして!!いずれにしても、綺麗なところ沢山あります。是非お立ち寄りください!(^^)!

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      3. 是非、今度ブルガリにお邪魔したいです!
        ディズニーとかそういった場所は苦手なので大自然を楽しむのが好きです!

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