チェスティタ・コレダ(メリークリスマス)

チェスティタ・コレダ!ブルガリア語でメリークリスマス♪ 私は仏教徒であるが、今年も最大の家族行事クリスマスが滞りなく終了した!コレダはクリスマスのことで、お子達の大好きなサンタクロースはブルガリア語でデャド・コレダ(直訳するとクリスマスのおじいさん)。今年も不思議とデャド・コレダは我が家にもやってきてくれた。

1年で最大の家族行事のクリスマスは、ブルガリア在住日本人妻達には最大の試練の一つであるとも言える。なんてったって、最大限に長丁場になる可能性を秘めている家族行事であるからだ。ので、親戚などが多いご家庭をお持ちの場合、このご家庭の日本人妻はどっぷりと数日間(の可能性大)をブル人ファミリーの中で過ごすということを意味する。
現に一人のお友達は、クリスマス前のある日、久しぶりにランチでも行きたいねと話していたものの「あいにく、来るクリスマスに向け心身ともに体力と精神力を温存しておかねばならないので、ランチはまた後日に」とのことで、延期とあいなった。万事了解なのである。

幸い我が家はいつもダンナの実家で、ダンナの両親と共に祝うだけ。たまにドイツ在住の義理の妹がお子達を連れて帰省することはあるけれど、去年も今年もコロナのため帰省なし。実家は車で10分のところにあるため、お泊りすることもない。義理の両親はとてもいい人で、私はありがたいことに気を遣うこともない。気楽なもんである。旅行にも一緒によく行く。外国人であることを武器に、都合が悪くなったら「?」と分からないフリをすることもあるけれど、そこはご勘弁ください。

さてクリスマスイヴの食卓にはたくさんのご馳走が並ぶのだが、私の担当は専らピトカと呼ばれる大きなパン。クリスマスのピトカにはおみくじを入れる。たいていは、バニツァの中におみくじを入れるのが普通らしいけれど、うちの伝統はおみくじ入りのピトカである。このピトカは、イヴの食卓の年長者から順に好きな部分を取り分け、その中にそれぞれのおみくじを見つけるといった具合だ。毎年このおみくじは、私の独断と偏見により作成されている。

ピトカが焼きあがったところで、クリスマスプレゼントやピトカやらを持って早速実家へ向かった。

さて今回は昼食から既に宴は始まって、午後3時にはもうお腹いっぱいの状態。その後しばらくの間、なんやかんやで2時間ほど経ったもののお腹はいっこうに空く兆しはない。夜には本格的な宴が待っているというのに、これではイケないというんで、ダンナと私は腹ごなしの散歩に近所をブラブラすることにした。

いつもは人で溢れているソフィアのセンターは、実家に帰る人々や旅行に出る人々が多いのか、クリスマスシーズンは毎年閑散としている。今年ももれなく、なんと静かなセンターだったことだろう!

元々ブルガリア正教会の教会だったこの教会は、オスマン時代にはジャミーヤに変えられたそうです。が、オスマンから解放後、また教会になりました。

1時間ほどブラブラして、実家に帰ってきたのは夜18時頃。まだお腹は空かない。結局20時ころから宴は始まって、今年もたくさんご馳走を食べて美味しいワインを飲みましたなぁ。。。ブルガリア正教会ではイヴの食卓には肉類はないはずだけど、信心深くないうちの実家ではその戒律は守られてはいない。あはははは。

イヴの食卓では、料理の品数が奇数でなければなりません

今年は、私たちがゆっくりしていけるようにとベットの用意をしてくれていたので、結局実家に泊まっていくことになった。ここで問題が一つ。。。デャド・コレダは、今夜お子達が寝ている間に家にプレゼントを持って来てくれるはずなのである。明日、家に帰った時には、クリスマスツリーの下に、息子がお願いしたプレゼントがちゃんと置かれていなければならない。さてどうする?息子が遊んでいる間、我々大の大人4人はこそこそと筆談での相談を重ね、じいちゃんが考えたアイデアに皆が賛成し、それを明日実行する運びとなった。
バレずに成功するかどうかという不安はあるものの、ルドルフへのねぎらいの人参をかじる面倒がなくなったのは良かった。玄関に置かれた人参を、ダンナか私がトナカイになったつもりでガブリっとかじるのである。考えてみりゃ手の込んだ芝居をしてきたもんだ。

結果、その翌日に息子はデャド・コレダから期待していたプレゼントを間違いなく無事受け取り、今年のクリスマスは無事に幕をおろしたのでありました。そして我々のダイエットも振り出しに戻ったのでありました。

チェスティタ・コレダ(メリークリスマス)」に2件のコメントがあります

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。