万能ヨーグルト

冬になり、恐ろしい乾燥の季節がやってきた。ソフィアの冬の空気は乾燥している。かつては夏もかなり乾燥していたのだが、ここ数年夏は湿気が多くなってきた。湿気の多い日本の夏に比べると、カラリとしていていくら高温でも過ごしやすい気候だった。が、最近の夏は驚くほど湿気が出てきている。それでも、日陰に入ると涼しいくらいだから、やはり文句は言えない。

今年もまた肌の乾燥が気になり始め、早速ヨーグルトパックをした。 
ブルガリアなので、やはりもちろんヨーグルトは冷蔵庫に欠かせない。常に最低2個は冷蔵庫に入っていないと、ヤバい感じである。ダンナは夜寝る前にたいていプレーンのまま食べ、息子も時折プレーンのヨーグルトを食べたがる。私はプレーンのままでは酸っぱいので、はちみつをかけて(時々イチジクのジャムをつけて)食べる。じいちゃんは、毎晩欠かさず寝る前に食べるらしい。

さてブルガリアでは色んな会社の色んなパーセンテージのヨーグルトが売られている。我が家はいつも3.6%か4%のものを購入する。味は、日本でおなじみのブルガリアヨーグルトの味!ダンナ曰く、日本のブルガリアヨーグルトは、昔ながらの伝統的な自家製ヨーグルトの味がして、現在ブルガリアで売られているヨーグルトよりも本物度が高いそうな。これはダンナだけではなく、日本へ行ったことのあるブルガリア人の知り合いなどもそう言っていた。「はて、それは一体どういうことですか」と聞いてみると、彼らブルガリア人達の推測では、


①日本人はまじめに、昔ながらの製法できちんとマニュアル通りに作っているから
②ブルガリアでは、およそアバウトに作っていて、マニュアル通りになされていない。あるいは経費削減のため、分量を少な目にしたりして作っている可能性が巨大。

なんと悲しいことではないか。推測②を確信を持ってブルガリア人達が言うんだから悲しい。
さらに悲しいことに、そういう推測を聞いて、ふむふむあり得るよな、と納得してしまう自分がここにいる。

結婚して初めのころ、スーパーで購入するブルガリア製の商品(主にチーズ類)に「あ、またこれ味が変わってきた」とかダンナが言っているのを不思議に思っていた。パッケージ化され、店で売られている品物の味が時々変わるなんてことがあり得るのかいな?という不思議さだ。
残念ながら、その意味がよく理解できるようになるまで、あまり時間はかからなかった。気に入った銘柄のチーズを発見すると、「どうかこのまま味が変わりませんように」「末永くこの味が続きますように」と祈ると同時に【もしもの際に乗り換えられるオルターナティブ】を視野に入れておく必要があるのである。というわけで、チーズ(カシカヴァルと呼ばれる黄色いチーズとシレネーと呼ばれる白チーズ)には、現在それぞれ異なる2社のチーズが保険に掛けられている。

話をヨーグルトに戻すとして、更にはパックに戻すとして、ヨーグルトパックは至って簡単。
ヨーグルトをそのまま顔に塗りたくるだけ!。ここにレモン汁やらはちみつを入れたりするバージョンもあるらしいが、面倒くさい私は思い立ったら冷蔵庫からヨーグルトを取り出し、小皿に入れて鏡の前でペタペタ塗りたくるだけなのである。15分ぐらいそのままにして、乾いてきたら洗い流して終了。これがなかなか保湿効果があり、結構しっとりしてくれるので、冬は気が付いたらこのヨーグルトパックをしている。

ヨーグルトの利用法は他にも色々あって、料理にはもちろんのこと、髪の毛のパックや日焼けしすぎて肌が痛い時なんかにも使われるらしい。ブルガリアのある有名なフォーク歌手は、髪のパックにヨーグルトと卵黄を混ぜたものを使っているとか(ばあちゃん情報)。

料理では、夏によく作るタラトールという冷製スープ。これはヨーグルトに、キュウリを細かく切ったものと、すりおろしにんにくと、きざんだディル(+細かく砕いたクルミの実を入れるレシピも有り)を混ぜて適度に水を足して出来る冷たいスープである。さっぱりしていて、暑い日には持ってこいの夏の定番スープである。
冷たいタラトールだけではなく、ブルガリアの一般的な野菜スープにもヨーグルトが使われる。基本的に何でも好きな野菜を使ってスープを作り、具材が柔らかくなってほぼ完成した頃に一旦火を止め、卵とヨーグルトとスープスプーンに1杯程度の小麦を混ぜ合わせたザストロイカと呼ばれるものを加えて、弱火で更に5~10分程度煮る。このザストロイカが入っただけで、ぐんと味がブルガリアっぽくなるんだなあ。
ブルガリアの伝統的家庭料理ムサカなどのオーブン焼きの類にはヨーグルトが添えられたり、夏には揚げたズッキーニをヨーグルト(ディルとすりおろしにんにく入り)で食べる料理などもある。生地にヨーグルトを入れるパン類も多く、いかにヨーグルトに密着した生活を送っていることだろうか!

日本に興味のあるブルガリア人の人たちに、日本でブルガリアヨーグルトがいかに有名かという話をする。そして明治ブルガリアヨーグルトの歴代コマーシャルをお見せする。そして「おおお!!」という歓声と共にキラキラしたみんなの目を見るのが、なかなか楽しいのダ。


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