我が家のハロウィン

家族そろってインドアの私たちは、ハロウィンと言っても、仮装してどこかへ出かけるとか友達とパーティーをするとか言うのではなく、もっぱら家でおっかない飾り付けをしておっかない料理を食べておっかない仮装するというかわいいものである。おっかないレベルというのが、息子のおっかないレベルなので至ってかわいいレベルである。わたし的にはもっとおっかないレベルをアップさせたいと思っているのだが、未だそのレベルは9歳のそれである。

さて毎度のことで、今年も準備にとりかかるのがギリギリになってしまった。気が付いたのは前日で、しかも息子は去年まで使っていたドラキュラの衣装が小さくなったと言うではないか。仕方なく母さんは夜なべをして手袋ではなく、ホワイトキャットヴァンパイア(という名前らしい)の衣装を作らせて頂いた。しかも去年までリサイクル利用していた飾りのコウモリやらお化けやらを、今年大掃除した際にポイしたことを思い出し、急遽おっかない飾りつけも作らなければならないはめとなった。

コウモリやらお化けやらのデコレーションは毎年再利用できるものの、かぼちゃの何たらランタンは置いておくわけにはいかないので、毎回新たに作成する。ギリギリで思い出して、はっとして慌てて市場にかぼちゃを探しに行った。ところがあいにく料理用にカットされて袋詰めにされたかぼちゃはあっても、何たらランタンに出来そうな丸々のかぼちゃを売っているスタンドが1軒しかない。きれいな形はないものの、愛息が何たらランタンを待っている。完璧には出来ないが仕方ない。この中でマシなものを購入しようと物色していると、これまたお子達が心待ちにしているという1組のカップルがやってきて、私がこれにしようと決めかけていたかぼちゃに手を出し、これにすると言う。しまったと思ったのも一瞬、店のおばちゃんの「15レヴァ」という声に、愛息にはかぼちゃなしで我慢してもらおうことに即時決定したのであった。ブルガリアでかぼちゃが1個15レヴァ(約1000円)もするなんざ、ぼったくりもいいところなのである!例のカップルも、驚きの声をもらしながらも仕方なく買うことにしたらしい。

かぼちゃの言い訳を考えながら帰宅したものの、結局かぼちゃに15レヴァは出したくなかったと真実を告げ、息子は意外とあっさり納得した。
かぼちゃはないが、他に切り絵やら新しいコウモリやら、今年はおっかないクモも作った。我が家のダイニングの天井には実は、チャーリーと名付けられたクモが住んでおり、ハロウィンの飾りつけには何ともオーセンティックな友情出演をしてもらうことができた。サンキュー、チャーリー!ところでこのチャーリー、部屋の反対側の天井にも別荘を作っており、掃除機ですってやると立ち退きを訴えるダンナを、何とかなだめている息子と私なのである。(この間初めて、本宅から別荘へ速足で移動しているチャーリーを目視することができた!案外速足なんだね、チャーリー!)

今年のおっかなメニューは、目玉サラダに目玉ミートスパゲティ。デザートに考えていたチョコレートケーキは、すっかり飛んでしまっていて、食べるのを楽しみにしていた私は自分で自分に腹が立った次第である。そしてまるで血の色のザクロの生ジュースをワイングラスで飲むというプランも、すっかり飛んでしまっていた。その代わりにザクロの上部を切り落とし、それにおっかない顔を息子に描かせることで、許してもらうこととした。
いずれにしても、おっかない食べ物で目玉しか思い浮かばない私の貧弱な想像力を、来年までにはもう少し豊かにしておきたいものだ。

目玉サラダ

おうちインドア・ハロウィンパーティーの流れはざっとこうである。
1)飾りつけ
2)おっかな衣装を着て、おっかなディナー
3)スプーキースケルトンの音楽を流しながら、スプーキーダンス
4)(ハロウィンバージョンがあるためこの日はPlayStationではなく任天堂での)モノポリゲーム
今年もハロウィン版モノポリをするかと思いきや、今回は今見ているガンダムWを見るというので、異例の運びとなった。ガンダムWは確かにとっても面白い。

息子はずっとドラキュラの衣装を好んでおり、私はここ3年ほど黒装束のおっかない魔女ばあさんをやってきた。ダンナ自身はあまり乗り気ではないものの、息子と私にフランケンシュタインにされている。ダンナは身長183cmの猫背で、顔の形は何となくフランケンっぽいので、絶対イケるな!と二人でコソコソ話し合ってそう決めさせてもらった。ただ心残りは、なかなかダンナのメイクまで余裕がなく、絶対に付けたかった首のクギが今年も出来なかったことである。顔を緑色に塗るというのも未だに達成出来ていない。
私も3回黒装束の魔女をやってきたが、やはり自分にはミイラが合っている気がするのだ。一度はトイレットペーパーで全身を巻き、二度目は白いボロシーツを切り裂いて巻いた。がしかし、いまいち自分が思い描いているミイラには未だなれていないのである。やはり来年は初心に帰ってミイラを、納得のいくミイラをするべきではないだろうか。

かぼちゃの代わりにオレンジ色の風船と、熟れすぎてもはや食べられない柿にダンナに顔を描かせ、息子もごきげんになって良かった良かった。
というわけで、今年も我が家のハロウィンが無事終了した。

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