日本食材

ブルガリアもだいぶ日本食材が入手しやすくなったなー、と思う。
初めて来た頃は、お寿司が食べられるレストランなどブルガリア全土で3~4軒ぐらいだったと記憶するが、今じゃポピュラーになって、ここかしこでお寿司が食べられるようになった。それに伴いキッコーマンの醤油も、今じゃその辺の普通のスーパーでも売られている。うちの近所のよく行くスーパーの壁にもキッコーマンの広告が貼られている。便利になったもんだい!日本食材・アジア食材を取り扱っている、我らの愛するアレックスフィッシュというお店も、昔はソフィアのセンターで狭い店舗でやっていたが、今では郊外のでっかい店舗をかかえて大発展している。昔はそれこそ、このアレックスフィッシュ様へ行かなければ、日本食材なんて手に入らなかったのが、いやはや本当にブルガリアも便利になったもんだなあ。

この間、アレックスフィッシュ様で豆腐を買った!

森永の豆腐だい!賞味期限は、今年の9月9日だい!どんなに新鮮な豆腐なんだか、楽しみだい!

ところで賞味期限と言っても、日本から送ってもらったり持って帰って来たり、お友達からお土産で頂く日本食には、賞味期限などあってもないようなものである。貴重であるがゆえに、もったいないがゆえになかなか手を付けられず、ぐずぐずしているうちに賞味期限が過ぎていた。というのはよくある出来事で、悔しさを教訓にゲットしたらなるだけ早く食することを気にかけてはいるものの、今でも時々この教訓が生かされず涙を飲むことがあるアホな私である。
たいていの物は少々賞味期限が切れていても、見て見ぬふりをして通すのだが、この間久しぶりに衝撃的な出来事があった。

コロナの随分前に日本へ帰省していた友人に、私は餡子をお土産で頂いていた。餡子である。決して無駄には出来ない、あの餡子である。頂いてすぐに私は、この餡子をお餅につけて食べて、涙が出そうなくらい美味しくて感動し、これはやはりもっと餡子のパワーが最大限に発揮されるレシピでなければいけないと実感した。
が、時に人は胸に刻んだ教訓を忘れるものなのであろう。私は愚かにもこの貴重な餡子さんを、その後タッパーに入れて、更なるとっておきの機会にと大事に置いておいたのだった。頭の中では、この限られた餡子さんの長所が最大に発揮されるように色々構想は練っていた。どら焼きにしようか、おはぎにしようか、抹茶アイスに乗せて抹茶パフェももときめくなぁ等々。
そしてある日、餡子さんのパワーを最大限に引き上げる自分なりの見解は、おはぎであることにたどり着き、いざ実行。もち米などはなく、白いご飯をただ潰して丸めるだけである。さて、おはぎは出来た。きな粉も用意出来ている。あとはタッパーにお入りの餡子さんの登場だ!

今までに賞味期限切れ日本食ショッキング事件はいくつかあった。今回の餡子さん事件は、その一つに数えられることとなった。タッパーに大事に入れられていた餡子さん。。。フタを開けて私は驚愕のあまり一人で「はっ」と声にならない声を漏らし、ショックのあまりに開けたフタを無言且つ迅速に閉じたのだった。
黒いはずの餡子さんが、白くなっていた。。。

まあ餡子も最近は買えなくもないので、何とか立ち直れたのだが。なんせ缶詰で売られている小豆はべらぼうに高く、BIOショップでたまに売られている小豆は茹でて裏ごしする手間もかかるので、億劫なのだ。ただそれだけの話なのだ。だから、どうしても食べたくなったら手段はあるのだ。臆するな、私よ。

こういう苦い記憶もあるにはあるが、本当に最近は返す返すも便利になった。イタリア産のコシヒカリなどもある。やっぱりコシヒカリは美味しい。ただブルガリアや欧州の他のお米と比べると小粒なため、ブルガリア料理にこのコシヒカリを使う場合は水の量を少な目にする必要がある。(少なくとも私は水量少な目で調整している)
そしてやはり「お寿司をするには、このお米でないと」的我が家の暗黙の了解があるのである。

欧州産コシヒカリの「ゆめにしき」

いつもは減塩キッコーマンだが、先日は売り切れで仕方なくヤマサ醬油を買ってみた。あるのはどちらも濃口しょうゆで、未だ薄口しょうゆは上陸していない。ま、そんなものは超ぜいたく品なのである。見たくれが濃かろうが何だろうが、そんなことは言っていられない、食べられればそれが全てなのである!

しょうゆと梅酒!

ところでうちの姑さんも、かつてはお寿司の生魚(ブルガリアで生魚のお寿司と言えば、ほとんどサーモンだけ。あとはスズキかマグロ。でもこのマグロ、パサパサで美味しくない)が食べられなかったが、今では大好物になった。お父さんもお寿司大好きであるので、お祝い事にはお寿司を食べることが多い(ブルなのに)。最近お母さんが買ってきてくれたすし海苔は、「アジアの心」という、いかにもちょっと違っていそうなネーミングの海苔だが、非常用にさせてもらっている。日本から調達した分が底が付いたら拝借したいということで。。。

最近は色んな料理番組でパン粉が登場し、ブルガリア語でもこれは「パンコ」で通っているから驚きだ。パン粉以外でも、日本語のまま使われている食材は、「シイタケ」や「シメジ」「ダイコン」など。パン粉は一袋150グラムぐらいで6レヴァ(380円ぐらい)とかなり割高だが、最近は人気があるようだ。お母さんがパン粉を使って料理して、かなり大満足のようであった。日本での値段を知っている私にはまだ6レヴァを出してパン粉を買う勇気はなく、軽いものなので実家から時折送ってもらう仕送りのパン粉を大事に大事に使っている。


日本食材」への1件のフィードバック

  1. う~ん…、餡子残念でしたね…( ;∀;)
    冷凍庫に入れておけばよかったですね…(^-^;

    アジアの心…。
    確かに日本製だったら「日本の心」になるでしょうけど‥(^^ゞ
    あの国も海苔はよく食べるので作ってるんでしょうが、Japanと書かないで欲しい気もする…。
    でも、手に入るのはいいですね(^^)/

    パンコが通じるのですね~。
    シイタケ、シメジ、ダイコンまで!!(゚д゚)!
    パンコの値段…。輸入品は高くなるから仕方ないですね…。
    今の時期、私はタイ料理をよく作るのですが、日本で300円前後で売ってるナンプラーやチリソースは現地で50円くらいですから(゚Д゚;)

    いいね: 2人

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