パーティグリルとプリンツェッツァ

ブルガリアの暮らしにおいて、なくてはならない数々の物の中で、おそらく5本の指に入るであろうアイテム「パーティグリル」。聞くからにワクワクするような名称である。その正体は、言ってしまえばマルチトースターとでも言おうか、パンをトーストするだけはなく、ソーセージや焼き鳥のようなものも手軽に焼けるトースタである。たかがトースター、されどトースター。これがないとなると、なかなか不便なものであることがよく改めてよく分かった。 

我が家の先代パーティグリルは約10年頑張ってくれたが、半年ほど前にとうとう「もはや、これまで」と後輩に道を譲り、2代目パーティグリルがせっせと後を継いでいるが、どうも働きがイマイチ。見たくれはまだ光っているが、しょっちゅう「先代は。。。」とか「こっちの方が高かったのに全く。。。」と見比べられてはため息をつかれる、というある種かわいそうな新米パーティグリルなのである。

さてこのパーティグリル、ブルガリアの家庭では限りなく100パーセントに近い割合で愛用されている。
数年前、旦那さんが政治家で、奥さん本人も芸術関係の仕事をしている、結構ハイソなご家庭にお邪魔させて頂いたことがあった。お掃除をしに来てくれる人を雇っていたり、家の中の家具やソファもちょっと格が違う感じのお家だったが、ダイニングキッチンで私の目に飛び込んできたのは年季の入ったパーティグリルだった!!お宅ももれなくそうでしたか、と心の中でやけに親近感が広がったのを覚えている。 

パーティグリルが必需品なのは、プリンツェッツァと言われるブルガリア人がよく食べるチーズトーストがその理由であろう。プリンツェッツァには何種類かあって、ミンチを使ったもの、ハムなどを使ったもの、チーズだけのもの等々。私達が一番好きなのは、ミンチを使ったプリンツェッツァ。いずれの場合も、カシカヴァルと呼ばれるブルガリア特有のチーズが使用される。朝ごはんに毎回ミンチのプリンツェッツァをするわけにもいかないので、我が家ではカシカヴァルとソーセージのプリンツェッツァがよく作られている。これにマヨネーズを少しかけて、シャレナソルと言うブルガリアの香辛料をパラパラとして食べる。
ところで、何故プリンツェッツァという名前なのか?ダンナに聞いても知らないというので、調べてみたら、やはりそれを疑問に思っている人は私だけではないようで色々出てきたのだが、ブルガリア語の長文読解をこの夜中にする勇気はないので、とりあえずパス。その問いに誰かが回答していた。「美味しいから、名前の由来はどうでもいい」素直にその回答にあっさり賛成してしまった自分である。 
ちなみにプリンツェッツァというのは ”プリンセス” の意味。お姫様にミンチとチーズ、お姫様にミンチとチーズ、お姫様にミンチと。。。。よく分からないが、美味しいからまあいいとしよう!

パーティグリルとプリンツェッツァ」に2件のコメントがあります

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