5月1日現在、ブルガリアの感染者は1555名、亡くなった人は68名となった。非常事態宣言が出てから1か月半。毎日の感染者増加数は少しずつだったように感じるものの、他のヨーロッパに比べるとまだ少ない方だとは感じるものの、それでもこの1か月半で感染者も亡くなった人も大幅に増えた。
コロナ問題が勃発するまで、私はブルガリアでマスクをして歩いている人は数える程しか見たことがなかった。マスクをする文化がなく、マスクをして歩いている人は全くもって町の背景から浮き立ってしまうほどで、私自身もブルガリアでマスクをしたことがなかった。それが今ではみんなマスクをしている。厳格に言うと、昨日まではみんなマスクをしていた。
というのも、今日からマスク着用の義務が解除されたからである。(着用義務期間では1万人以上がマスク付着用で罰金を命じられていたそうだが。)とはいえ、今後も屋内の公共の場においては引き続きマスク着用義務が残されている。
そして、公園や国立公園が再びオープンとなった。冬の間曇天ばかりで日照時間のないブルガリアでは、春になってお日様がよく出るようになると、ビタミンDを体が欲しているかのごとく、みんな外に出てよくウロウロするのだ。(ところで、これは実際大変驚いたことなのであるが、ブルガリアでは新生児は1歳になるまでビタミンDを毎日飲ませる。)
公園は特に小さい子供連れを中心に開放されるが、ベンチに座っておしゃべりなどはまだ許可されないようである。
さて今日は5日ぶりに食品の買い出しに行ってきた。買い物に行くと、帰ってきたら商品を全部消毒するのがおっくうな事もあり、出不精が増してしまってしょうがない。外に出るとポカポカと良いお天気で、思ったとおり通りは人の往来がいつもより多かった。マスク義務がなくなった途端、マスク着用人口は全体の30%ぐらいまで減った感じである。スーパーはまだ入場制限があり、今もお年寄り優先時間は守られている。
スーパーへ行く途中少しでも人の少ない所を通っていこうと思い、好きなミニ林を抜けて行った。ほんの少しの間コロナのことなんて忘れてしまいそうなくらい、緑が息をのむほどに綺麗だった!
