Кисело мляко ヨーグルト

ブルガリアと言えば、ヨーグルト。ヨーグルトと言えば、ブルガリア。

ブルガリア語ではКисело мляко(キセロミリャーコ)と言う。キセロミリャーコとは「酸っぱい牛乳」という意味で、ああ確かにと思える名前である。

ところでやはりココはヨーグルトで有名なだけあって、こちらの人々はヨーグルトをよく食べる。柔らかさの度合い、というか脂肪分が違うのが色々あって、1.2%や2%、3%、3.6%、最近は6%などというのもよく見かける。我が家はもっぱら3%~4%のものを好んで食べている。(このあたりものが、日本で売られている明治ブルガリアヨーグルトの柔らかさに近いような気が個人的にはしている)
アイリャンというヨーグルトドリンクも美味しい。日本ではヨーグルトドリンクと言えばヨーグルトと言えども甘みのある飲み物という印象だが、このアイリャンは全く甘くない。ヨーグルトに水を入れて混ぜて飲む。塩を入れて飲む人もいるぐらいで甘みとは無縁の飲み物なのダ。
タラトールというヨーグルトのスープも美味しい。タラトールは、日本人では好みが分かれそうな味で、私も昔はそれほど好きではなかったが、数年前から大好物になった!特に暑い夏の日には、冷たいタラトールがさっぱりとして大変美味しいのである!
作り方はいたって簡単。ヨーグルトに細長くおろしたキュウリ(小さく切っても良い)とヨーグルトを混ぜ、すりおろしニンニクを1片入れる。小さく切ったディルと塩も入れて、ヨーグルトが好みの柔らかさになるまで水で調整。我が家は比較的ドロッとした感じのタラトールが好きなので、水は少な目である。

こうしている間も私は今ヨーグルトを食べている。はちみつを入れてかき混ぜて食べるのだが、これが美味しい!かつて一緒に住んでいた友人は、ブルガリア滞在中に食べた数々の種類のヨーグルトのパッケージを綺麗に洗って置いておき、帰国時に綺麗に並べて記念撮影していた。その数およそ100近かったと記憶する。一緒に並べて数えたっけな。

明治ブルガリアヨーグルトは、ブルガリアのヨーグルトの菌で作られているので、こちらのヨーグルトと全く同じ味がする。以前、ブルガリアのヨーグルトの菌は、1国につき1社にしか提供していないと聞いたことがある。なので、日本で唯一ブルガリアの菌を使用することが許可されているのは、明治乳業だけなのだろう。
今から15年ぐらい前のこと。長距離バスでたまたまある老紳士と隣り合わせになった。見るからに優しそうなそのおじいさんと何となく世間話をするようになり、「日本ではブルガリアのヨーグルトが有名なんですよ」と言うと、「明治カンパニーでしょう」とおじいさんが言った。うわー、よく知ってるなあと思ってビックリしていると、「30数年前に明治カンパニーに、私がこのヨーグルト菌の契約書を持って行ったんです」と言うのでまたまた驚いてしまった。どうりでブルガリアのヨーグルト菌のことについて色々よく知っている訳だ。
別れ際に名刺を下さったのだが、このおじいさんは農学博士で、後から知ったが事だが、結構高名な人だったようだ。偉い人なんだろうが、まったく偉ぶるところはなく、どこまでも謙虚で優しい目をした気さくなおじいさんだった。本当に偉い人って、このおじいさんみたいに、どこまでも謙虚なんだろうな。

ソフィア市内のバスに乗っていて、突然運転手さんがバスをバス停でもないところに止めて、バスから降りてどこかへ行ったと思ったら、手にヨーグルトを持って帰って来たことがあった。バスの運転手さんがバス運行業務中にバスを止め、お客を待たせたままヨーグルトを買いに売店へ寄っているのである!!日本ではまず考えられないことではあるまいか?!しかしこれを見て驚いたのは私だけで、ブルガリア人達は何もなかったように、いたって普通だった。そして運転手さんはヨーグルトを飲みながらバスを運転していた!
最近ふとこの情景を思い出し、はてブルガリア人は驚くだろうかと試したくなり、ある友人に話してみたところ、やっぱり思った通りのリアクションだった。
「アハハ、あるよね~、それ!」
やはり際立つ行動ではないようである。

日本に住んでいる時は、それほど冷蔵庫の必須項目ではなかったヨーグルトは、今では冷蔵庫に2~3個は必ずなくてはならない物になっている!(料理にもよく使うのであります)

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